リメンバー117キックオフレポート(福島由衣)

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リメンバー117キックオフレポート【前編】

8月21日(水)、神戸市の学生交流拠点Co-STODY KOBEにて「リメンバー117」のキックオフが行われました。その様子をレポートします!

まず、キックオフ会場へ入るとそこには人、人、人。ひとがいっぱい! 本プロジェクトへ参加する学生さんたち、そしてこの活動を見にきてくださった報道陣の方々や、関係者の方々。実はこのレポートを書いている本人は、正直、こんなに沢山の人が集まるのだと思っておらず、会場へ入った瞬間「えっ」と声がでました。緊張感と期待が入り混じった特別な雰囲気でした。

さて、当日はこのような流れで進行しました。

(1)関係者の方々からご挨拶

(2)有田編集ディレクターから企画・記事制作において大事なポイント

(3)地震と自分のことを考えてみるグループワーク

自分自身の正直な気持ちからスタート。答えをださない。


関係者の皆さまからご挨拶をいただいてすぐ、有田編集デザインディレクターが爆弾を落としました。

有田Dは見た目が(ちょっと)こわいです。

おしゃれだし、じっと見ると目元とかすっごく可愛いし、よく笑うし、中身なんて愛情の塊。でも初めて有田Dを見た人間は震えます。ハードボイルドなので。

そんな有田Dはこのプロジェクトにおいて学生さんたちの編集長。ひとりひとり自分の企画を立てて、それを記事にしていくことに関して、大事なポイントを2つ告げました。

  • 自分自身の正直な気持ちからスタートすること。
  • 答えをださないこと。

(1)の“正直な気持ち”についてですが……、このレポート上で改めて学生さんたちにお尋ねします。こんな経験ありませんか?
課題の作文などで、「評価される文章を書こう」、「これはきっと大人からいい反応をもらえる内容だろう」、そういう類の気持ちを持って書き進めたこと。ある人もいるかもしれませんね。学生にとって成績は、死活問題になるときもあるし。周りの期待に応えなきゃと頑張って、自分よりも世の中や周囲の関心を取り上げて、需要のありそうなものを選ぶ人もいるだろうし。そういうこともありますよね。

でも、今回は、“正直な気持ち”がスタートだそうです。自分自身の感情や経験にじっと向き合ってみてください、とのことです。

たとえば、震災が起こったとしたら、自宅からどこに避難すればいいかわかりますか? わからないなら、「わからない」ということはまったく間違いではないんです。それは正直な気持ちのうちのひとつだそうです。では、なぜ「わからない」のでしょうか。「自分が調べなかったから」。それも正直な気持ち。そして、「どこにアクセスすれば情報を調べられるのかわからないから」、「避難所の話を日常的にする機会なんてなく考えないから」という理由もあるとすれば、それらも正直な気持ちです。
そういう正直な気持ちをスタートに、じゃあどうして調べなかったのだろう、なぜ情報を得られる先がわかりづらいのだろう、なぜ日頃そういう話をしないのだろう……、と繰り返し考えていって、その疑問や気持ちを“自分の問い”にしてほしいそうです。「こんなことを言ってはいけないのではないか」とは、ぜひ、考えないでくださいね。

(2)の“答えをださない”というのは、言い換えると、「結論をださない」ということだそうです。たとえば、記事を一本書いたとして、その最後を「◯◯はこういうことでした」と締め括ってしまうこと。これは、結論づけている・答えをだしている状況のようです。じゃあどうやって記事を書き終えたらいいねん! と思われるかもしれませんが……。

有田Dは「たかが50数年生きただけで何かの答えをだせるわけがない、といつも自分に言い聞かせている」そうです。答えをださないことには、強い主張をぐっと踏み留まる勇気や、他者の思考への影響の配慮など、とても大切な要素が詰まっているのではないかなと思います。

しかし、有田Dは、「でも答えをだそうとしてください」とも言いました。自分のなかから生まれた問いに対して、いろんな人に話を聞いたり、まちを歩いたり、実験したりしながら考え続ける。そして答えが見つかったような気がしても完結せず、可能であればいろんな人を巻き込みながら、問いを育みつづけていく。そういうことが、「答えをださないけれど、答えをだそうとする」ことなのではないでしょうか。
すみません、これは私の解釈なので、真に受けないでください。ですが、学生さんたちはよければこういうふうに一緒に、どういうことだろう? と考えながら、記事を書いていけると嬉しいです。

以上が、有田Dから伝えられた、企画立てをして記事を書く上でのポイント2点でした。

学生さんたちはきっと、有田Dこわい……と思いながらも、受け取ったメッセージをじっくり自分なりに咀嚼していたと思います。しんと耳を傾けている姿が真剣そのものでした。

また、湯川広報官が「『まじめ』と『深刻』は違う」と言っていました。「深刻すぎると入っていけない(近寄りがたくなる)」とも言っていました。実際に企画を立てるとき、必ずしもシリアスにやらなければいけないわけではない、とのことです。自分の疑問に対して、自分なりにいっぱい考えて手を尽くしてやるのなら、「自宅で地震が起こったときどこにいれば生存率が一番高いか本気出して考えてみた」などカジュアル(?)に聞こえる内容でも構わないのではないでしょうか? というか、そういう楽しい感じの企画も大歓迎だと言っていました! 楽しみですね。

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