キャッシュレス×災害=?(玉井雄貴)

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 JR三ノ宮駅西改札を出て財布を見る。40円しかない。

 こんなことが結構な頻度で起こる。というのも私は現金を持ち歩くのがあまり好きではないからだ。小銭はたまると重いし、お会計でいちいち金額を自分で数えて出すことが億劫だ。だから私は普段の買い物は主に電子決済サービスを利用している。また近年はキャッシュレスの波及が著しく、行政機関がキャッシュレスを促進している。

    しかしどうだろう。この災害の多い国、日本でこのままキャッシュレスを進めて大丈夫なのか。地震、津波、台風、大雨等、多くの災害のたびに停電が発生している。そんな時私のような電子決済サービスを利用する人は困惑するだろう。お店に行っても現金が無いから物が買えない。そんな状況に陥る人は少なからず過去の震災時よりは増加するはずだ。

 考えてみると、地震発生当時に私と同様にたまたま現金を持たず外にいて被災した、という人も一定数いたに違いない。彼らはその時何を思ったのだろうか、どんな行動に出たのか。パニックで何もできなかったのか、何かの手段をとったのか。それとも全然困らなかったのかもしれない。コンビニやスーパーなどは「無停電原装置」と呼ばれる機械が備えられており、停電が発生しても一定時間は電力供給ができるらしい。だから普段通りにカードを使うことができ、特に困ることはなかったという人もいたのかもしれない。

 もし改札をでて財布に40円しかない状態で地震が来たら、いったい私はどうなるのだろうか。さらにその日が猛暑で、喉がカラカラの状態だったらどうだろうか。不安と焦燥で気が動転し、私はおそらく何もできなくなる。