何となくすることがなかったからボランティアをした(林 凌大)

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僕は1999年の1月に生まれ、それから20年ずっと神戸で暮らしています。小学生の時は、毎年1月17日が近づくと震災についての授業があり、「しあわせはこべるように」も歌っていました。でも、それ以上震災について考えることもなく、普通の男子学生として小・中・高校生活を送りました。そして、2018年の春に兵庫県立大学に入学しました。中学では陸上競技部、高校ではサッカー部に入っていたので、大学では違うことをしてみようかなと思い、色んなサークルの新歓に行きましたが、どれもしっくりきませんでした。僕は音楽を聴くことが好きなので、ギターを始めようかと思いましたがそれもいまいち踏み出せず、何もすることがなくなりました。このままではまずいと思っていた時にみたのが、今僕が所属しているボランティアの学生団体の活動紹介でした。何となく面白そうだったのでそこに入り、何となくボランティアを始めました。僕は、初めから被災地に対して何かしたいと思っていたわけではなく、ただ何となくすることがなかったのでボランティアを始めました。やってみると、相手が喜んでありがとうと言ってくれるのが嬉しくて今でも続けています。

気を遣ってくれたおばあちゃんの表情に心が痛んだ

僕は、今年の2月に傾聴ボランティアとして、広島県坂町の仮設住宅にボランティアをしに行きました。そこでは、仮設住宅に住まれている方と一緒にお話しをして心の内を話してもらうことで、少しでも気持ちが和らぐ時間をつくれたらという活動をしました。しかし、何を話せば良いかもわからず、なかなか思うように活動出来ませんでした。仮設住宅に住まれている方のためにと思って活動していましたが、むしろ相手に気を遣わせてしまい迷惑をかけてしまったと後悔ばかりが残りました。 上記のようなボランティアに限らず、日常生活でも人のために良かれと思ってしたことが人のためにはならないということはよくあると思います。1995年がボランティア元年と呼ばれているように阪神・淡路大震災でボランティアの重要性が見直されました。逆に言うと阪神・淡路大震災ではまだまだボランティアの受け入れ態勢が整っていなかったということだと思います。なので、被災地に対して迷惑になってしまったことはたくさんあると思います。だから今後は、具体的にはそれがどういったことなのか、また迷惑にならないためには何が必要で、何を意識すればよいのかなどボランティアの心得のようなものを自分なりに考えていこうと思います。

ボランティアに興味があるのは6割 でも、したことがあるのは2割

ボランティアについて調べていて気になったことがあります。それは、2017年の大学生1万人に対して行われたアンケート結果です。その結果では、6割の人がボランティアに関心があるにもかかわらず、実際にボランティアに参加したことがある人は2割というものでした。ネットの情報なのでこれがすべてだとは思いませんが、近年、台風や豪雨などによる風水害に注目が集まることがあったので、ボランティアへの関心が高まっていてもおかしくはないと思います。そこで、ボランティアに関心があるが参加したことがない人は何が障害となってしまっているのかが気になりました。現在兵庫県で行われている阪神・淡路大震災のボランティアには何があるのかについて調べたり、実際に自分がその活動に参加してみるなどして、ボランティアに一歩踏み出せない人がやってみたいと思ってもらえるような企画などができたらいいなと思います。